
「コーヒー豆って何種類あると思いますか?」
産地、農園、品種、精製方法、焙煎、、、etc
あげてもキリがない程あります。選択肢がたくさんあるのはワクワクしますが、どうすれば自分の好みに辿り着くのでしょうか?
多過ぎるが故に、コーヒーってなんか難しそうって思う人も多い気がします。
そこで今回は、初心者でも好みのコーヒー豆を見つけ出せる選び方を2.5のステップでご紹介していきます。これをヒントにコーヒー豆をワクワクしながら探してみて下さい!
0、コーヒー豆の選び方の前に!
まずは選ぶ前に気を付けて頂きたい大事な事をお伝えします。
- 鮮度の良い豆を適量ずつ買いましょう
- 豆のまま購入しましょう
- 正しく保存しましょう
そうなんです、どんだけ好みの選び方が分かっても、そのコーヒー豆の扱い方を間違えてしまうと台無しなんです。
ちょっと不安だという方はこちら「コーヒー豆の鮮度と保存方法」で確認しておきましょう!
さてそれでは本題に入ります。
1、ロースト度合いから攻めるべし
そもそもローストとは?それは豆を焙煎する事です。
その焙煎度合い(浅煎り〜深煎り)によって大まかな味の構成が決まります。
ステーキの焼き加減で言う「レアー→ミディアム→ウェルダン」みたいなものです。
ここは絶対に外せません。
ではコーヒー豆のローストと味の構成にどんな関係があるのでしょうか?
ズバリ「酸味と苦味のバランス」
※ちなみに酸味に関して勘違いしてる方も多いのですが、ここでの酸味は新鮮な美味しい酸味のことです。酸味に関しての記述はこちらをどうぞ→「コーヒーの良い酸味と悪い酸味の違い」
シンプルに言うと、豆を焼けば焼くほど苦味が強くなります。
「浅煎りは酸味が多め、深煎りは苦味が多め」
見た感じ、深ければ深いほど黒に近づきます。写真左が浅い方で、右が深い方です。
豆のロースト度合いで、ある程度の酸味と苦味のバランスを予想できます。
また、ローストの加減にはそれぞれ順に名前が付いています。
浅い方から順に、「ミディアムロースト→ハイロースト→シティロースト→フルシティロースト→フレンチロースト→イタリアンロースト」(浅煎り→中煎り→中深煎り→深煎り)
ということは、例えば
・さっぱりしたアメリカンみたいなコーヒーが好きかも→ミデイアムロースト
・どっしりしたコーヒーが飲みたい→イタリアンロースト
極端ですがこのように目安になります。
まずはこのロースト度合いで好みのラインを見つけることが第一歩です!
「コーヒー豆の違いを焙煎から探ろう!」も参考にどうぞ!
2、ブレンドから絞っていくべし
ブレンドとは簡単に言うと数種類の豆を混ぜて作ったものを言います。
ちなみに一箇所の産地でとれた豆をシングルオリジン(ストレート)と呼びます。
ではなぜ「シングルオリジンではなくブレンドから絞るのか?」
シングルオリジンはその産地の個性を楽しめますが、単一産地なので味わいとしてはシンプルです。
対してブレンドは色んなコーヒー豆を混ぜているので、味わいが複雑だったりバランスが取れてたりします。
また、各ロースターさんが「こんな味わいのコーヒーにしたいなあ」ってイメージを形にしたものであったりします。
なので、基本的にロースターさんが味のイメージやおすすめの抽出器具といった意図を持って作ってるので、自分のイメージに近いものを探しやすくなります。
例えば、ブレンドは「苦味ブレンド」「爽やかブレンド」「エスプッソブレンド」「アイスコーヒーブレンド」みたいに名前からも結構連想しやすいです。
逆にシングルオリジンは「ブラジルサントス」「ケニアテグ」「グアテマラウエウエテナンゴ」なんて横文字ばかりじゃ連想できませんよね?
なので、好みのブレンドを見つけてから、このブレンドのこういうところが好きだみたいなブレンドの好きなポイントを見つけて照準を絞っていければグッドです!
まずはミックスナッツを食べてみる。そして、その中からアーモンドの後味が好きだとかジャイアントコーン風味が好きだとか照準を絞る。みたいな感じです!
ブレンドについてもう少し突っ込んで詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にどうぞ→「ブレンドについて」
さて2ステップ紹介しましたが、ここまで抑えたら大きく好みを外すことはありません。
- ロースト度合い→酸味と苦味のバランス
- ブレンド→イメージに近い名前から選ぶ
2.5、好みのブレンドから素材に照準を絞ってみよう
最後の0.5ステップは、少しマニアックな内容なので、読む元気がある時にオススメします!笑
それでは生産国側の生豆という素材に着目して、より細かく選んでみましょう!
素材というと「生産地、品種、栽培条件・方法、精製方法、、、」と色々なバックグランドがあります。また「農園主、栽培された区画、収穫された時期」によっても変わってきます。
先ほど紹介したシングルオリジンのことです。ブレンドもいいですが、バシッと好みのシングルオリジンが見つかるといいですよね。僕はちなみに、グアテマラの深煎り、インドネシアの深煎りが好きです。
ここでのポイントは、ステップ2の好みのブレンドを絞ったら、その中に入っているコーヒー豆から探ってみることです。
例えば、frankオリジナルのカカオブレンドは、グアテマラ・インドネシア・ブラジルの深煎りのブレンドなので、その3つの産地から探してみるということですね。
「生産地」がまずは探す時の分かりやすい目安にはなりますが、その他にも選ぶ時のポイントがあったりするので合わせてご紹介します。
【生産地】
コーヒーが採れる場所。ブラジルやコロンビアやインドネシアといったコーヒー大国をはじめ、60か国以上で生産されています。上図の赤い部分がコーヒーの採れるコーヒーベルトと呼ばれる地帯。産地毎の土壌・気象条件などの違いで、出来るコーヒーも千差万別です。
まずはどこの国のコーヒーが自分の好みなのかを探ってみましょう!
【品種】
コーヒー豆の植物学的分類です。アラビカ種と言われる種がスペシャルティーコーヒーなのですが、その中から原種・自然に交配したもの・人工的に交配させてものまで、いくつもの品種に枝分かれしていきます。
りんごやお米などのように品種が違ったら味わいが違うように、コーヒーも品種の違いで味わいの違いがあります。
品種に関してマニアックな情報はこちら→「コーヒー豆の品種について」
【栽培条件・方法】
どんな環境下で育てられたか?例えば標高、日照、降水量、気温、肥料、、、といったもの。
ちなみに写真は、標高と風味の関係についての図です。標高の高さが、酸味の質に影響が出るというのは面白いですよね。
【精製方法】
精製方法とは、コーヒーチェリーからコーヒー生豆にする工程方法をいいます。この精製方法は味の方向性に結構影響を与えます。
ウォッシュドとかナチュラルとかが代表的な精製方法です。
精製方法についてもマニアックにまとめました→「精製方法について」
「コーヒー豆の違いを生豆から探ろう!」も参考にどうぞ!
まとめと実践方法
1、好みのロースト度合いを見つける
2、好みのロースト度合いでブレンドを絞る
2.5、気に入ったブレンドの中身を解剖してみる
実践方法を紹介します。
1、近くの豆屋に行って、まずは浅煎りと深煎りとその中間をほんの少しずつ買ってみます。
2、気に入った煎り具合のブレンドを2〜3つ少しずつ買ってみます。
2.5、これだと思ったブレンドの中をそれぞれストレートの豆で買ってみます
このようにしたら、2ステップの時点でほぼお気に入りの豆が見つかるはずです。
好みのコーヒーを飲む上で、コーヒーの豆を選ぶ事は重要なことです。楽しみながら色んなコーヒーを試してみてください!
コーヒーを通した学びのコミュニティ「Coffee Community frank」も覗いてみてね→https://coffeestandfrank.com/college/