
昔、眠気覚ましの為のコーヒーは苦くてマズくて我慢して飲んでたなあ、、、美味しくて脳にもよかったらもっとテスト勉強とか頑張って賢くなってたのになあ、、、おかん、、、笑
さて、コーヒーに砂糖を入れてはいけないなんてことはありません。コーヒーにあった砂糖を見つけて、また違った楽しみ方もできます。
今日はそんな「コーヒーに合う砂糖」を見つけるテクニックを教えます。
1、コーヒーに砂糖を入れるメリット・デメリット
コーヒーに砂糖を入れるは身体によくないって聞いて、専らブラックか微糖だなんて思ってませんか?メリット・デメリットを正しく理解し美味く付き合いましょう!
1−1、メリット
コーヒーの健康効果は近年実証されてるものも多く、今後も注目されるテーマの1つです。
中でも馴染みあるのが、集中力向上とリラックス効果。
なのでよく勉強や作業をする前や休憩に飲む人もいるんじゃないでしょうか?
そこにさらに適度に砂糖を加える事で相乗効果!
血糖値が上がり集中力や記憶力がアップ!ここぞと気合いを入れるときに持ってこい。
1−2、デメリット
反対に過剰摂取は逆効果になります。”糖分取り過ぎ”って検索してみて下さい。萎えます。笑
成人で約25gが摂取限度量とWHOは述べてます。せいぜいコーヒー1杯に5gまでじゃないでしょうか。というか、5gも入れたら結構甘いです。(5gは角砂糖2個に相当します。)
ちなみに缶コーヒーには通常10~15gの砂糖が入っています。参考までにどうぞ。
ええ、恐ろしいですね。清涼飲料水パネエ!
コーヒーにいれる砂糖は適度に!
それでは早速コーヒーと砂糖を合わせてみましょう。
2、まずはコーヒーを把握
コーヒーにどういった特徴があるのか?以下に踏まえておくポイントをまとめてみた。
2−1、飲み方は?ドリップorエスプレッソ?
そもそも大きく分けてドリップコーヒーなのか?エスプレッソなのか?
その濃度や量も違えば、飲み方も違う。
そしたら砂糖の溶け方だって変わってくる。
アイスコーヒーなのか、ホットなのかでも当たり前だけど違う。
2−2、そのコーヒーの風味は?
飲む前の香り、飲んだ瞬間に口に広がる風味、鼻から抜ける香り。
それらはどのように感じますか?
それをしっかりと押さえておこう。
それが後にヒントの1つになります。
2−3、バランスや重みは?
コーヒーのバランスは酸味と苦味で構成されています。それがどれくらいの比率なのかを把握しておく。
目安の1つはそのコーヒーのロースト度合いです。
深ければ深い程苦味の割合が高くなる傾向にあります。
そしてまた、そのコーヒーの重み(コク)はどうですか?
舌の上でどのように感じますが?
軽やかですか?どっしりきますか?
これも後ほどヒントになるのでなんとなくでも確認しておこう。
Point「コーヒー」:飲み方・風味・重み
3、砂糖の種類もコーヒーと同じく把握
砂糖にだってコーヒーと同じように色んな種類がある。原料の違いや製法の違い、粒度の違いというように、コーヒーとの共通点も多い。
3−1、分蜜糖と含蜜糖
これは作り方の違い。
含蜜糖から不純物を取り除き結晶にしたものが分蜜糖である。
含蜜糖はミネラル分を含み風味やコクがある。分蜜糖は純度が高い結晶。
3−2、双目糖と車糖
分蜜糖の中でもこの2つに大別できる。要は粒度だ。
双目(ザラメ)は皆さんも聞いた事があるだろう。そう結晶の大きな砂糖だ。
逆に車糖はサラサラした砂糖ということになる。
これは味の違いというよりも、粒の大きさの違いなので、どれぐらいのスピードで溶けるのかというのがポイントになる。
3−3、色あいと風味
砂糖と言えば白だと思うが、他にも茶色や黄褐色をしたものもある。
一般に、白い方がクセがなくスッキリして、色のあるものは独特の風味があったりコクがあったりする。
この色は原材料によるものであったり、糖分が熱分解したものであったり、表面をカラメルでコーティングしたりして出たものだ。
3−4、原材料
日本で使われる砂糖の原材料は主に2つあり、それによって身体への効果も変わる。
その2つは「さとうきび(黒糖)」と「てんさい」だ。
・さとうきび:暖かい地方で採れるので身体を冷やす働きがある
・てんさい:寒い地方で採れるので身体を温める働きがある
3−5、オススメの砂糖屋「鴻商店」
ここでオススメの砂糖屋を紹介しよう。
大阪環状線寺田町から10分程商店街を歩いたところにある。
そんな鴻商店から入手した砂糖達をいくつか紹介しよう。
①無垢の星濤
砂糖の中で最高と言われる白ざらめをさらに結晶させ、三段結晶仕込みを取り入れている。
「あっさりしたクセの無い甘さ」「素材の持ち味を最大限に生かす」まさに引き立て役ですね。
②みぞれ
これはグラニュー糖みたいなものですが、それよりは少し粒が大きい。
無垢の星濤よりは粒が小さくサラサラしてます。これも素材の味を活かす引き立て役です。
③特上白
違いは粒の大きさ。こちらはパウダー状になっているのでパフパフです。なんと冷たいドリンクにも溶けます。
さて①〜③はどれも主張が強くなく、素材の味を活かす引き立て役です。舐めてみても凄くスッキリしてます。
粒の大きさが
「無垢の星濤>みぞれ>グラニュー糖>特上白」
となっているので、甘味を感じるタイミングも違えば、ほのか〜〜に甘さの透明感が違います。
④琉球トパーズ・カリユシ
めんそ〜れ!やっぱエスプレッソにはこれさ〜!と一目惚れしました。
沖縄県産の純黒糖をブレンドし、精製を極端に抑え通常のザラメ糖よりもじっくり時間をかけて大きな結晶を作っています。カラメルも使用し更に風味豊かに仕上げています。舐めてみた感じは甘味・コクが強い。
⑤生砂糖
鹿児島県産サトウキビを産地でジュースにして煮詰原液をつくり、そこから糖分のみを分離し取り出した砂糖。未精製の為、表面にまだたっぷりと黒砂糖風味の蜜分が付着し、他のダシからは出ない独特のうま味とコクがある。
砂糖Point: 粒度・風味・コク
ここまで砂糖について書いたが、鋭い人は勘づいただろう
コーヒーと実に似てるのだ
その点が組み合わせる上で鍵になります。
4、実際にコーヒーと砂糖を合わせてみよう!
さあいよいよ今回のまとめに入ることにしましょう!
ここでは、実際に合わせるときのポイントと事例をみていきます。
4−1、「飲み方×粒度」
どのタイミングで甘さが欲しいかのポイントです。
粒度が細かい方が溶けやすいしすぐに甘味も感じますが、あえて粒の大きいものを選んで徐々に甘くなっていくように時間の経過と共に味の変化を楽しむのもアリです。
エスプレッソであれば「エスプレッソの粋な楽しみ方」でもご紹介したように、最後の溶け残りをペロッと舐めるのも贅沢な楽しみ方の1つです。
4−2、「風味」
コーヒーと砂糖の風味を合わせるのも1つのヒントになります。そうすることでお互いの風味を引き立てあいます。これは食べ物を合わせる時にも使えるので是非!
逆にコーヒーの風味だけを純粋に楽しみたいのならなるべく純度の高くクセのない砂糖がいいですね。例えば特上白や無垢の星濤というような。
4−3、「コク(重み)を合わせる」
コーヒーと砂糖のそれぞれの足並みならぬ舌並みを揃えてあげるといいです。
例えば
・酸味があってサッパリしたコーヒーには軽やかな砂糖
・コクのあるコーヒーにはコクのある砂糖
・甘い余韻が長いコーヒーには余韻に甘味を感じる砂糖
というように。
4−4、事例をみていこう
フランクのブレンドで実際に合わせてみた感想は次の通りだ。
FRUITY
・クセのない白い砂糖(特上白、ザラメ、無垢)は合う。
果汁のような甘味を感じる。特上白は特に飲んだ途端から甘味が押し寄せてくる
・トパーズは喧嘩してるように感じた
風味もコクも違う。砂糖の方が勝ってしまう。
・生砂糖は香りがキツくてこれもダメ
モカの香りを大事にしたブレンドなだけに生砂糖特有の香りは邪魔をする。
CACAO
・クセのない白い砂糖も合うのだが普通。
強いて言えば、そんなに主張しない苦味がハッキリ輪郭を感じるようになる。
・トパーズは面白い
CACAOの余韻が更に強調され、コクもお互い負けない
・生砂糖はイマイチ
やはりこの特有の香りは扱いが難しいか、、、
その他にも特別面白い組合せもご紹介します
・CACAOのエスプレッソ×トパーズ
なかなか溶けないんですが、溶け残った砂糖は甘くて美味い
・カプチーノ×特上白
パウダー状の砂糖をフォームミルクに上から振りかけてスプーンですくってみて下さい。革命的な美味しさです。飲み物じゃなくデザートですね。
4−5、最後は自分の好みが拠り所
なんだかんだ言っても、正解はありません。実際にイベントをしてみてもその好みはほんとに様々に分かれます。
確かに僕はさっきから生砂糖をあまりいいように書いてないですが、それが好きなら使ってもいいです。それにあうコーヒーだってこれから見つかるかもしれませんし。ほんと可能性は無限大です。
ここまで奥が深い「コーヒーと砂糖」の世界。
ただし、くれぐれも入れる砂糖の量にはご注意を!
コーヒーを通した学びのコミュニティ「Coffee Community frank」も覗いてみてね→https://coffeestandfrank.com/college/