
カフェ開業したい人は店にたくさん来ます。
そんな人たちからの質問で一番多いのが資金について。
おそらく聞きづらい話題だろうと思うので、実際はもっと知りたい人多いと思います。
そこで資金について、どんな配分でどれくらいかかるのかについて、
600万という予算から、どんぶり勘定のおかげでギリギリのスタートをした
危なっかしかった僕の経験も踏まえてアドバイスさせて頂きます。
皆さんにはあんなヒヤヒヤする思いはして欲しくないですからね〜
どれくらいの資金が必要なんだ?
カフェと言っても色々あるんで、自分がどんなカフェをしたいのかによって必要な資金も変わってきます。
必要な資金には大きく分けて4種類あります。
自分がしたいカフェを想像しながら、以下シュミレーションしてみて下さい。
- 店舗契約費
- 工事費
- 設備、備品費
- 運転資金
店舗契約費
まず最初にかかる費用がこれです。
どこで店をやるかってことですね。ちなみに僕がここにかかった費用はおよそ150万です。
基本は不動産に仲介に入って探してもらうと思うので、家主や仲介業者に主に以下の費用を払う必要があります。
- 敷金、礼金(保証金)
- 仲介手数料
- 家賃1か月分
- 保険代
- 手付金
住宅の賃貸契約と同じです。額が多少違うぐらいですかね?
立地が良ければ高いです。
順番に見ていきましょう。
*敷金、礼金(保証金)
ここで確認しておくことは、契約が終了した時にどれぐらい返ってくるかということです。
礼金というのは、家主にあげるお金だと思ってください。
敷金(保証金)というのは、家主に預けるお金です。
契約が終了した時に、そこから敷引きの分が引かれて返ってきます。
ポイントは、なるべく礼金・敷引きは低い方がいいということです。
なるべく値切りたいところですね。
敷引きに関する事項は特に、契約書をよく読んでおきましょう!
*仲介手数料
これは不動産に探してもらったら払わなければいけません。
通常は、家賃の1ヶ月分です。
たまに不動産仲介無しで探し出す人もいますが、あまりお勧めはしません。
後でトラブルことが多いからです。
不動産会社というプロに間に入ってもらった方がいいです。
家主がよっぽど信頼できる人で、契約書も問題が無ければ大丈夫ですが、
そんなことは稀だと思います。
*家賃1ヶ月分
これは先の分の家賃を払っておくということですね。
例えば8月に契約して9月から入るとするならば、9月分の家賃を先に払っておく必要があります。
そして9月の末あたりに、10月分の家賃を振り込みます。あとはその繰り返しです。
ただ、ここでもポイントがあります。
フリーレントをお願いしてみるということです。
というのは、最初の1ヶ月くらいは店舗を作るための準備なので売上はゼロなんです。
なので1ヶ月分タダにしてもらえたら助かりますよね?
ダメ元でお願いしてみましょう!
*保険代
これは家主の建物に何かあった時のために、家主側が入ってくれと頼んでくる保険です。
広さとかける保険にもよりますが、そこまで高くはありません。
2〜5万前後で、1年毎に更新という形が基本です。
*手付金
もしどうしてもこの物件を誰にも渡したくないという時に発生する費用です。
物件探しというのは運命みたいなものなんで、なかなか見つからないことが殆どです。
物件が見つかった時に、契約する時までその物件を取っておいてもらうためにこの手付け金を払います。
例えばどういう時かというと、
物件が決まったけど、資金調達がまだという時ですね。
公的機関で借り入れをしようと思ってる方は、大体1ヶ月くらいかかるので、払うことになることもあります。
ただ、できればこれも払いたくありません。
家主か仲介業者にお願いして待ってもらうか、他に誰も借りないように神に祈るかですね。アーメン
【番外編】
店舗を契約せずにやるという方法もあります。
例えば、移動カフェや間借りするという方法ですね。
これだとこの店舗契約費というのはかかりませんね。
工事費
さあ、店舗が決まって無事契約が済んだら、今度は店舗を作っていきます。
自分でできるという強者以外は、内装業者に頼むのが一般の流れです。
契約したテナントと照らし合わせながら、どんな店にしたいかイメージを作りましょう。
自分で簡単な設計図や色合い、素材などをある程度決めて置くと話が早いです。
あとは幾つか業者を調べて、それぞれで見積もりを取っていきます。
ここでもうどれくらいで押さえるのか予算は決めておいた方がいいです。
業者によって何十万単位で変わってくることもあります。
もちろん安いに越したことはないですが、手抜き工事をされても困るので、どんな店舗を工事してきたのかなど情報の下調べは必要です。
もし、知り合いに工事できそうな人や詳しい人がいれば事前に話を聞いたり、見積もりを見てもらいましょう!
僕がここにかかった費用はおよそ150万です。
【番外編】
とことん安く済ませたいという方は、自分でやる方もいます。DIYというやつ。
友人・知人総出で助けてもらいながら、ペンキ塗ったり、棚作ったりします。
ただ、どうしても安っぽく見えたり、時間がかかったりします。
イメージを相談しながら、できそうなことはやってみると節約になるかもしれませんね!
設備、備品費
ここでは店に必要な大きな厨房機械や什器から、細かなコップやお皿などまであります。
必要なものを予めリストアップしておきましょう。
ちなみに僕の店はコーヒースタンドというコーヒー専門店だったので、
コーヒー関係の設備にかなりかかりました。
コーヒー専門店をやりたい方は参考までに僕の例をどうぞ
- エスプレッソマシン
- グラインダー×3台
- 冷蔵庫
- 製氷機
- 浄水器
- シンク×2台
- 空調機
- レジ
- 照明×15個
- テーブル×4台
- チェア×10脚
- コップ×20個
- グラス×20個
- 小物類
おおよそ大きくかかったのはこれぐらいでした。
ちなみに僕はここで250万くらいかかって、この時点で残り50万くらいしかない、うわーやっべーってなってました。
自分のお店に必要そうな設備・備品などの見積もりは早めに取っておいた方が絶対にいいです。
店舗の契約が終わると、怒涛のように色々なことに追われます。
そんな中、値段の感覚もマヒしてくるので、
早め早めに情報を収集しておいて余裕を持って準備に臨みたいですよね。
運転資金
最後に、最も大事なのがこれです!!
もうこれがホンマに大事!!
そう僕にはあと50万くらいしか残ってないわけですよ。
もうオープンして半年くらいはヒヤヒヤしっ放しでした。
実際に運転資金って何に使うかっていうのは具体的にはないんですけど。
言ったら、お店の貯金みたいなものです。
そりゃ最初からどんどんお客さんが入る保証があるなら必要無いんですが、
そんなこと分かりませんよね?
最初のうちは、材料費や家賃などはここから払わざるを得ません。
そこから徐々にお客さんが来てくれて、お店の売上が上がっていき、
売上が支出を上回るとようやく、お金の流れがそのままで良くなり利益が出るわけです。
売上が支出より少ない場合は、この運転資金から分けてあげなくてはいけません。
もちろんその間は、自分の給料(というか生活費)はこの運転資金からということになります。
さあ皆さん予想できますよね?オープンから僕がどんな生活を強いられていたか?
唐揚げ1個にご飯3杯とか、牛肉じゃなくて鶏肉だとか、基本1日1食だとか、、、
春日か!トゥース!
みたいな節約生活を送っていましたよ。
別に今となっては笑える話です。でも当時は全然笑えなかった。
これからカフェをやりたいと思ってる皆さんには絶対にこうなって欲しくはありません。
なので必ず運転資金はしっかりと残しておきましょう。
運転資金の目安としては、
大体お店が軌道に乗り始めるまで半年から1年はかかると思うので、
最低でも家賃の6ヶ月分、できれば1年分は準備しておきたいです。
ちなみ僕の店の家賃は17万だったので、いかに無謀だったかが分かると思います。
資金に関しておさらい
- 敷金礼金は適正か?
- フリーレントお願いしてみよう
- 工事見積もりは幾つか比較
- 必要な設備、備品は早めに洗い出す
- 運転資金は十分な余裕を持って
なるべく無駄な費用をかけずに開業しましょう!
そのためには早め早めに情報を収集しておくことです!
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